2016年04月26日
熊本地震。
水が無いを何度繰り返すのか
水が無い、水が無い、水が無い!
新聞やテレビ報道等の中で連呼です。
案の定、三の舞ならぬ四の舞です。
阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災と
とてつもない大震災を経験してるにもかかわらず、
全く同じ困難を繰り返している。
磐田鮫島方式の塩ビ管製の井戸は、
段取りさえ整えば一日で設置できる。
設置できれば、可搬式消防ポンプで
直ちに水を汲み上げることができる。
可搬式消防ポンプ(エンジン容量198CC程度)は、
小型ながらも極めて高性能の水汲み上げ能力を持っているし、
その消火用の圧送能力は、
実際、井戸から直線距離で120m離れた避難所、
3階建ての小学校屋上にある受水槽まで楽々と水を送ることができる
・・・・は既に実証済み である。
受水槽に水を入れることができれば、
配管に異常が無い限り、すべての蛇口に水を送ることができる。
簡単にすぐできる井戸
可搬式消防ポンプの標準吐出量は、
毎分約530 ℓ、2 ℓ のペットボトル265本、
1時間揚水すれば1万5,900本、
1人1日3本ならたった1時間の運転で5,300人分の水が得られる。
さらに、2トンの給水車を満タンにする所要時間はたったの4分である。
当然のことながら、避難所に磐田鮫島方式の井戸が設置されていれば、
避難所のみならず周辺地域への水供給基地にもなり得る。
可搬式消防ポンプの運転については、地元消防団員のみならず、
日頃に試運転している地元民の誰もが容易に運転することができる。
災害時にこんな簡単な水確保の術が他にあるだろうか。
磐田鮫島方式による可搬式消防ポンプのホースを
呼び径φ65mmの塩ビ管に繋ぎ、
その塩ビ管に1m間隔で21個の給水栓(蛇口)を付け、水を送ったところ、
各々の給水栓から水道と全く同じ水量の水(毎分22.4 ℓ)を出すことができた。
この装置、名付けて「磐田鮫島方式震災用連続給水栓装置」と呼んでいる。
井戸水は飲める
地下水の水質について、水道の普及する前は、
一般に日本全国どこでも井戸水(地下水)で生活していた。
このような生活地で地下水は、特別な汚染物質が流れ込んでいない限り、
基本的に「飲める水」なのである。
詳しい水質検査を行えば、
水道の水質基準を満たさない場合があるかも知れない。
けれども、水道の水質基準は、
「生まれてから死ぬまでの一生涯を飲み続けても健康に影響を与えない」
という考えのもとに設定された基準。
震災の避難生活での水は
水道の復旧するまでの数ヶ月間の飲用摂取であることを考えると、
私は、災害時に皆がそれなりの安心の中で水が飲めるよう
災害時用の水質基準があってもよいのではないかと思っている。
特に水質基準項目の中で健康関連項目では、
全く害がなく世界保険機関(WHO)の水質基準項目から外されている
一般細菌をはじめ、「生活上支障関連項目」の塩化物イオン、
有機物、pH値、味、臭気、色度、濁度の7項目――
などについては、災害時用水質として
再考されてもよいのではないかと思う。
磐田鮫島方式で大きな安心確保を
話を熊本地震に戻して、4月18日(月)の朝日新聞の朝刊社会欄34面に、
避難所になっている熊本国府高校のグラウンドにパイプ椅子を並べてSOSを描き、
カミ、パンの他に「水」の字も描かれた大きな写真入り記事が掲載されていた。
安全と健康と水は無くしてみないとわからないが、
安全確保のため日本全国で行われている地域人によるパトロール、
いわゆる青パト、健康確保に行われているジョギング等の軽運動のように、
ある程度の自発性の気持ちをもって、震災避難所の水確保として
磐田鮫島方式による井戸設置を事前に行っておくことが、
いざと言う時も含めて日常の大きな安心確保ではなかろうか。
このような状況から、水に困っている皆様を少しでも助けるため、
お役に立ちたいと本センターは強く思っている。
最後に、亡くなられた方々のご冥福を祈り、
ケガ等をされた方々及び避難生活者には、
心よりお見舞いを申し上げるとともに、
一日も早い地震の収束を祈っております。
特定非営利活動法人磐田鮫島方式震災水対策センター
理事長 三浦 晴男
<追記/磐田鮫島方式という名称について>
平成23年3月11日東日本大震災を契機に
静岡県磐田市の鮫島自治会が、
平成23年度に小口径(VPφ30mm程度)の塩ビ管を複数地中に打ち込んで
上部を連結した井戸とし、
これに自治会(自主防災会)管理の可搬式消防ポンプを接続し、
地下水を汲み出す方法を自治会の防災活動として開発したことから、
この水確保技術を「磐田鮫島方式」と名称付けている。
水が無い、水が無い、水が無い!
新聞やテレビ報道等の中で連呼です。
案の定、三の舞ならぬ四の舞です。
阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災と
とてつもない大震災を経験してるにもかかわらず、
全く同じ困難を繰り返している。
磐田鮫島方式の塩ビ管製の井戸は、
段取りさえ整えば一日で設置できる。
設置できれば、可搬式消防ポンプで
直ちに水を汲み上げることができる。
可搬式消防ポンプ(エンジン容量198CC程度)は、
小型ながらも極めて高性能の水汲み上げ能力を持っているし、
その消火用の圧送能力は、
実際、井戸から直線距離で120m離れた避難所、
3階建ての小学校屋上にある受水槽まで楽々と水を送ることができる
・・・・は既に実証済み である。
受水槽に水を入れることができれば、
配管に異常が無い限り、すべての蛇口に水を送ることができる。
簡単にすぐできる井戸
可搬式消防ポンプの標準吐出量は、
毎分約530 ℓ、2 ℓ のペットボトル265本、
1時間揚水すれば1万5,900本、
1人1日3本ならたった1時間の運転で5,300人分の水が得られる。
さらに、2トンの給水車を満タンにする所要時間はたったの4分である。
当然のことながら、避難所に磐田鮫島方式の井戸が設置されていれば、
避難所のみならず周辺地域への水供給基地にもなり得る。
可搬式消防ポンプの運転については、地元消防団員のみならず、
日頃に試運転している地元民の誰もが容易に運転することができる。
災害時にこんな簡単な水確保の術が他にあるだろうか。
磐田鮫島方式による可搬式消防ポンプのホースを
呼び径φ65mmの塩ビ管に繋ぎ、
その塩ビ管に1m間隔で21個の給水栓(蛇口)を付け、水を送ったところ、
各々の給水栓から水道と全く同じ水量の水(毎分22.4 ℓ)を出すことができた。
この装置、名付けて「磐田鮫島方式震災用連続給水栓装置」と呼んでいる。
井戸水は飲める
地下水の水質について、水道の普及する前は、
一般に日本全国どこでも井戸水(地下水)で生活していた。
このような生活地で地下水は、特別な汚染物質が流れ込んでいない限り、
基本的に「飲める水」なのである。
詳しい水質検査を行えば、
水道の水質基準を満たさない場合があるかも知れない。
けれども、水道の水質基準は、
「生まれてから死ぬまでの一生涯を飲み続けても健康に影響を与えない」
という考えのもとに設定された基準。
震災の避難生活での水は
水道の復旧するまでの数ヶ月間の飲用摂取であることを考えると、
私は、災害時に皆がそれなりの安心の中で水が飲めるよう
災害時用の水質基準があってもよいのではないかと思っている。
特に水質基準項目の中で健康関連項目では、
全く害がなく世界保険機関(WHO)の水質基準項目から外されている
一般細菌をはじめ、「生活上支障関連項目」の塩化物イオン、
有機物、pH値、味、臭気、色度、濁度の7項目――
などについては、災害時用水質として
再考されてもよいのではないかと思う。
磐田鮫島方式で大きな安心確保を
話を熊本地震に戻して、4月18日(月)の朝日新聞の朝刊社会欄34面に、
避難所になっている熊本国府高校のグラウンドにパイプ椅子を並べてSOSを描き、
カミ、パンの他に「水」の字も描かれた大きな写真入り記事が掲載されていた。
安全と健康と水は無くしてみないとわからないが、
安全確保のため日本全国で行われている地域人によるパトロール、
いわゆる青パト、健康確保に行われているジョギング等の軽運動のように、
ある程度の自発性の気持ちをもって、震災避難所の水確保として
磐田鮫島方式による井戸設置を事前に行っておくことが、
いざと言う時も含めて日常の大きな安心確保ではなかろうか。
このような状況から、水に困っている皆様を少しでも助けるため、
お役に立ちたいと本センターは強く思っている。
最後に、亡くなられた方々のご冥福を祈り、
ケガ等をされた方々及び避難生活者には、
心よりお見舞いを申し上げるとともに、
一日も早い地震の収束を祈っております。
特定非営利活動法人磐田鮫島方式震災水対策センター
理事長 三浦 晴男
<追記/磐田鮫島方式という名称について>
平成23年3月11日東日本大震災を契機に
静岡県磐田市の鮫島自治会が、
平成23年度に小口径(VPφ30mm程度)の塩ビ管を複数地中に打ち込んで
上部を連結した井戸とし、
これに自治会(自主防災会)管理の可搬式消防ポンプを接続し、
地下水を汲み出す方法を自治会の防災活動として開発したことから、
この水確保技術を「磐田鮫島方式」と名称付けている。
Posted by いわさめ水センター at 00:32│Comments(0)
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